CRM/SFA用語集 AISAS

AISASとは？

AISASとは、AIDMAの進化型、相互作用性モデルとして誕生した新しいマーケティングモデルのこと。AIDMAは、19世紀に誕生して以来、広く認知され、採用されてきたマーケティングモデルですが、現代のデジタル社会では、消費者が製品やサービスとの相互作用を行う方法に大きな変化が生じてきました。より現代的なマーケティングアプローチが必要とされるようになった結果、デジタル時代の現在のニーズを考慮して、日本の大手広告代理店が提案した新しいモデルがAISASです。

AISASファネルの仕組み

AISASは、AIDMAモデルの改善として導入されました。インターネットの相互作用性に重点を置き、消費者のインターネット上での行動や活動をより詳しく説明するため、Attention（注意）、Interest（興味）、Search（検索）、Action（行動）、Share（共有）の5つのプロセスを組み込んでいます。各ステージの詳細は、以下の通りです。

最先端のフレームワークを構築

将来的に、AISASもまた企業や消費者の変化するニーズに対応するため、継続的に進化し、社会に適応することが予想されています。現在も、マーケティングモデルの進化を引き起こすトレンドが2つあります。

ECとデジタルマーケティングの拡大

ネット通販事業やオンラインショップの利用者、利用件数はますます消費者は引き続き増加傾向にあり、企業は競合他社との差別化や認知向上のため、新しい方法で顧客にアプローチしていく必要があります。「検索」のステージで消費者に効果的にアプローチするため、ターゲット広告、ソーシャルメディアマーケティング、検索エンジン最適化などを含めた新しいフレームワークが求められるようになるでしょう。

パーソナライゼーション、CX重視の増大

消費者が個人に合わせたコンテンツや体験に慣れてくるにつれて、企業は顧客とより密接に、個人レベルで関われる新たな方法が必要になります。データ分析と人工知能を活用してAISASフレームワークを通じたカスタマージャーニーを最適化するなど、顧客の嗜好や行動をよりよく理解するための新しい戦略も必要になるかもしれません。

AIDMAとの違い

AIDMAは訴求力と永続的な関係構築に重点を置いているのに対し、AISASはより実践的で、顧客の行動と嗜好へのアプローチに重点を置いています。市場環境と消費者行動の変化に伴って生まれたのがAISASです。
最終的に、こうしたフレームワークを使うことで、企業は顧客をより深く理解し、売上を伸ばし、ブランドロイヤリティを構築するための戦略を作ることができます。これらの戦略構築を効率よく進めるために、CRMツールやマーケティングツール、アナリティクスツールなどを合わせて利用することをおすすめします。